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甘いモノがやめられないのは、あなたの意思が弱いからではなかった!

  • 執筆者の写真: Ken
    Ken
  • 5月6日
  • 読了時間: 6分

ドーナツを食べる女性

「どうしても甘いモノを食べるのをやめられない・・・」


こんな悩みを抱えている人は少なくないと思います。

やめられないのは自分の意思の弱わさが原因だと自分を責めるだけにとどまらず、そんな自分に嫌気が差しているなんて人も・・・


甘いスイーツの誘惑に負けてしまう原因が、自分ではなく他にあったとしたらあなたは信じますか?


この記事では、甘いスイーツがやめられないメカニズムについて紐解いて行き、後半パートでは甘いモノの摂取を上手にコントロールする方法をお伝えして行きます。


ダイエッターもそうでない人も、これから生活していく上でも役にたつ知識となりますので、最後までお付き合いをお願いいたします。




目次



やめられないは、糖質が脳に「あの物質」を出させるから

我々は、身体の内部でエネルギーを生み出すために「グルコース」と呼ばれる成分を必要とします。「グルコース」は摂取された炭水化物(デンプン・砂糖)が分解された後の形を指し、このグルコースとなって身体の各所へ栄養として供給されます。


これは進化の過程で備わった自然な仕組みであり、甘いモノ(糖質)を摂取する事もごく自然な事です。


人は甘いモノ(糖質)を食べると口いっぱいに幸せな甘さが広がると同時に、舌にある味覚センサーが感知した信号を脳へと伝えるというプロセスを辿ります。

この時に、脳内の「報酬系」と呼ばれる領域を活性化させる事で誰しも1度は耳にした事のある「幸せホルモン」と呼ばれる「ドーパミン」が分泌されるのです。


皆さんが甘いモノを食べて、幸せと感じるのは錯覚ではなく実際に幸せを感じていて、それがこの「ドーパミン」の働きによるものなのです。


「ドーパミン」の働きで私たちは「もっと食べたい」という欲求に駆られてしまう訳です。


また、初めて口にする食べ物では「ドーパミン」の分泌が起こるのは一度だけで、次同じものを食べたとしてもその反応は弱まるのが普通です。


しかし糖質の場合は事情が少し違い、糖質を摂取する度に毎回ドーパミンが分泌され続ける事で結果的に、「クセになる」状態を引き起こしてしまうのです。



糖質は腸にもやめられない原因を与えている

糖質が厄介なのは脳だけでなく、腸にも影響を与えるという事です。

甘いモノを食べる事で腸に糖質が届き腸内のセンサーが感知し、この刺激によって腸は脳に「エネルギーが不足」しているという信号を送ります。


脳は信号を受けると身体にインスリンの分泌を促し、このインスリンの働きで余分なエネルギー源(糖や脂肪)を脂肪細胞へと蓄える仕組みとなっています。


また、インスリンによっエネルギー源が体内へと蓄えられると血中のエネルギー源が減少する事で脳は再びエネルギー源が不足していると判断し、自然と我々は甘いモノ(糖質)へ手を伸ばしたくなります。


このサイクルによって、私たちは繰り返し砂糖(糖質)を摂取したいと思ってしまうのです。



やめられないのは、砂糖起因の依存だった・・・

前項の腸から脳への信号で起きるサイクルもまた、甘いモノ(糖質)への依存が形成されやすく、甘いモノがやめられない原因となっています。


また甘いモノ(糖質)を摂取する事で脳内で分泌される「ドーパミン」起因の「クセになる」状態は、ギャンブルへの依存と同じ脳の「報酬系」を活性化させる刺激であり、依存度の高さが分かると思います。


「幸せホルモン」とエネルギー不足サイクルのダブルパンチで迫る甘いモノ(糖質)への誘惑を、スッパリと断ち切る事は容易ではありません。


次の項目では、依存度の高い甘いモノ(糖質)と向き合い糖質の調整をする方法をいくつかご紹介していきます。



糖質との上手な付き合い方

そもそも過剰な糖質の摂取は高血糖状態を引き起こし、心臓・血管・目などの臓器や器官に悪い影響を与える可能性も懸念され、代謝の乱れ・肥満・糖尿病のリスクも高めますので、毎日の食生活での摂取量を管理する必要があります。


一般的に砂糖の摂取量は、総カロリーの5%未満に抑制する事が推奨されていて更に理想的な摂取量としては、女性が7g・男性は8gとされています。


以降で日常的に取り入れやすい方法を紹介していきますので、実践することで少しづつ無理なく健康的な食生活の実現に取り組む手助けとなるはずです。


食品ラベルを確認する

食品選びの際には、成分表を確認する癖をつけるよう心がける事をオススメします。

特に果糖ブドウ糖液糖などが含まれる製品の摂取量を意識しましょう。

自然の甘味を取り入れる

甘い物が欲しくなった場合には、果物や野菜(野菜的果実)を活用すると過剰な糖質の摂取をコントロール可能です。

無糖のヨーグルトにバナナ・イチゴ・ブルーベリーなどを合わせることで、砂糖レスで自然な甘さを味わい楽しむことが出来ます。

日常的な飲み物を見直す

砂糖の摂取量を増やす原因となるのが、ジュースなどの甘い飲み物です。

何気なく飲んでいる日常的に摂る水分を、お茶などに置き換えるだけでも大幅な削減が可能です。

間食の際の食べ物を見直す

口寂しくついつい甘いものに手を伸ばしたり、小腹を満たす為のお菓子などの摂取も意外と多く見逃せません。

間食には、タンパク質を多く含んだ食品がオススメです。

タンパク質には空腹を抑える効果があります。

また少ない量を幾度となく摂取をする間食をするのなら、いっそのこと一度しっかりとサラダチキンなどで軽食を摂る方が、結果として糖質やカロリーの摂取を抑えられるだけでなく満足感も得られ一石二鳥です。




まとめ

今回は「甘いモノがやめられないのは自分の意思が弱いからだ」と自分を責めるダイエッターには朗報だったのではないでしょうか?


実際のところは、個人の意思の強さの問題ではなく砂糖という物質そのものに人間を虜にするプロセスが備わっていたことがそもそもの原因でした。

「自分だけ・・・」と卑下する事も、憂鬱になることもありません。人間皆同じように依存してしまうのですから。


しかし、リスクヘッジという言葉があるように原因さえわかってしまえば、対処法を講じることは容易ですので何も恐れることはありません。

まずはこの記事で紹介した方法を実践し、糖質とうまく共存をする方法を考える第一歩としてみてはいかがでしょうか?


この記事を通してみなさんが上手に糖質の摂取をコントロールできる、スペシャリストとなりますことを願っています。



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